- 傾向と解説
- このタイプの人は、抱えている問題について、
・同じ立場の仲間と分かちあう
・友だちにとにかく今の気持ちを話す
・誰かに共感・理解をもらう
・誰かにグチる
・親や先生など信頼できる人に話を聞いてもらう
・泣いたり、怒ったり、感情をそのまま表現する
などのように、信頼できるだれかに問題について話をするなどして感情を出したり、その中で勇気づけ・共感を得たりしてストレス対処することが多いでしょう。 - 効果
- 気持ちを言葉にすることだけでも気持ちが落ち着いたり安心したりできます。
また、話すことで自分の考えが整理され、問題が見えやすくなったり違う視点から考えられるようになります。
他のストレス対処スキルに比べ、どんな状況・どんなストレス場面でも、最も安定した効果が得られるとされています。
※自己開示が苦手・なかなかできない方へ
一人で抱えきれないきつい気持ちがあるときは、メール相談の窓口もありますので、利用してください。 - こころの保健室からのアドバイス
- 自分の気持ちを表現することで、自分の思考が整理されたり、意識していなかった自分の本音が出てきたりして、こころがスッキリとすることがあります。
これを、「カタルシス(こころの浄化)」効果といいます。
気持ちの安定のためには、とても有効なスキルです。気持ちを表現して落ち着いた際には、誰かのアドバイスを受けたり、サポートを求めたりするなど、問題解決に向けた行動も少しずつ取り入れていきましょう。
※人に話すことが苦痛なくらいの出来事だったり、話したくても話せる人がいなかったりすることもあります。
一人で抱えきれないきつい気持ちがあるときは、メール相談の窓口もありますので、利用してください。 ※こころやからだに適応できる限度以上のストレスがかかったり、あらゆるストレス対処法を試してもうまくいかなかったりすることもあります。そんなときは、こころやからだから「ストレスサイン」が出ていることが多くあります。
「ストレスサイン」を見逃さないよう、疲れを感じたら、自分のからだやこころをじっくり見つめてみてください。
※実際は、いくつかのパターンを組み合わせたり、時間の流れによって対処を変えたりしながら問題に対して向き合っているものと思います。どれかが一番優れているわけでなく、大切なことは、一つのパターンに固定し過ぎないこと、いろいろな対処方法を身につけておくことです。自分が普段選ばないような方法も、知っておくだけで、行き詰まったときのヒントになるかもしれません。各タイプについて、詳しく見てみましょう!